次世代テックフォーラム AIクラスター会議(2025年度1回目)7月30日(水)
▼当日のスケジュール
モデレーター:国立研究開発法人産業技術総合研究所 人工知能研究センター 首席研究員 本村 陽一 氏
<基調講演>
「AI活用のアプローチ ~直近のDeNAの取組事例から~」
13:00〜13:50
株式会社ディー・エヌ・エー
グループエグゼクティブ/AIイノベーション事業本部 本部長/DeNA AI Link 代表取締役 住吉 政一郎 氏
<ビジネス共創セッション>
13:50〜14:30
株式会社アイシン
先進開発部 サイバネティクス開発室 室長 兼名古屋大学非常勤講師 大須賀 晋 氏
BR YYSystem事業推進部 部長 横井 志教 氏
大和ハウス工業株式会社
まちづくり統括部タウンマネジメント推進室 室長 脇濱 直樹 氏
<クロストークセッション>
14:30〜15:05
株式会社ディー・エヌ・エー 住吉 政一郎 氏
株式会社アイシン 大須賀 晋 氏/横井 志教 氏
大和ハウス工業株式会社 脇濱 直樹 氏
国立研究開発法人産業技術総合研究所 本村 陽一 氏
▼フォーラム内容
DeNA 生成系AIサービス活用の現状と事例
- AI活用の背景
経営層の視点
率先垂範によるインパクト
将来の課題への先手対応
従業員の視点
AI利用が自然で当たり前になる流れ
共通の機会と課題
AI当たり前化による新規事業創出の可能性
課題を理解し、社内共通知として扱う意義 - 部門別の活用事例
ライブコミュニティ事業本部
生成AIに関する合宿を実施し、知識・活用法を共有。 - AIイノベーション事業部
新規プロダクト企画は、生成AIで試作(プロトタイプ)提出
企画者がAIの挙動を把握することで、企画精度を向上 - スポーツ・スマートシティ事業本部
プロ野球(ベイスターズ)で選手のモーションキャプチャを分析。
ベスト/ワーストの動作差を解析し、選手の意識改革とパフォーマンス改善に活用。
- AIツールの分類と経歴の調査
下記、3項目についてサービス事例の紹介があった
・開発支援AIサービス
・コンテンツ制作AI
・HR(人事)系AIサービス
- スキル可視化と評価
対話型AIを活用し、人事制度における目標立案支援を実施。
個人のスキルを可視化し、評価制度のアップデートに利用。
- 「AI社長」プロジェクトの事例紹介
社長の価値観・考え方をヒアリングし、AIに実装。
語尾・口調・口癖まで再現し、従業員が気軽に「社長」に相談可
社内コミュニケーションの促進と意思決定支援に寄与
株式会社アイシン
親しみのある対話AIエージェントパーソナルAIを目指した"Saya"の紹介
親しみのあるAIには
・ふるまいのリアリティ
対話心理学などScienceの知見をSW実装
対話中の視線行動の導入
例)話し始めは目をそらし、話し終わりに相手を見る
・場のリアリティ
対面した相手の服装をカメラで捉え褒める(=場の共有)
・人格のリアリティ
ドラえもんからみる人々の関係性(のび太、スネ夫、ジャイアン、しずかなどドラえもんの周りからの客観性)
⇛Sayaの親友”PAL”のマスコットの導入
※ヘルスケアパビリオンやスギ薬局などへ導入済み
YYSystem
音声入力による文字起こし
※JR大阪では新幹線窓口にあり
31カ国語対応
日本では方言や、御老体の発語に対応中
大和グループ
団地再耕におけるデジタル技術の活用
過去では組合があったが、現在は高齢化や趣味のグループが点在しているため、AIなど点在するグループをイベントがあれば招集する仕組みができないか検討中とのこと
弊社での活用事例検討
「AI社長」やキャラクター化したAI導入
- 経営者や有名人の思考・話し方を再現して相談窓口化
- ブランドイメージ向上やコミュニティ活性化に活用
地域コミュニティ再生
- 大和ハウスの団地再耕のように、AIで点在するグループをつなぐ窓口のWeb製作
- イベント情報や活動の自動マッチング
高齢者支援
- 方言・高齢者の発話に対応する音声認識をWeb製作物への問い合わせに導入
- 孤立防止のためのパーソナルAIによる日常会話や健康確認
災害時や緊急時の情報共有
- AIによる多言語・音声情報発信。社会貢献プロジェクトとする助け合いマッチングサイトに流用。
社内向け
- 部門別AI活用勉強会(合宿形式など)。システム導入のための研鑽。
- 社内のナレッジ共有AI(過去事例や手順を会話形式で取得)
顧客向け
- 接客AI・相談AIの導入
- 会社キャラクターのAI化によるブランド強化
社会貢献型
- 自社の慈善活動サイトにAIチャットを導入
- 活動レポートやイベント告知を自動生成・SNS拡散